時代箪笥ですが、製作時期が江戸か？明治？かなどは分かりません。 汚れ、キズ、塗装ハゲ、蝶番金具の傷み（写真３）、底のガタツキ止め薄板（写真２０）などの外観から時代を超えて長く使われていたことが伺えます。相応に傷みはありますが、使用で生じた目立つような欠け、裂けは見られません。 引き出しは、開き扉内の２杯を含め７杯、前板は欅でしょうか、内部は混材のようです。開き扉内の２杯の前板は濃い飴色、他の５杯は薄い茶色ですが、経年による変色かも分りません。 開き扉の鍵はありませんが、ツマミは左右にスライド出来、扉の開け閉めは可能です。扉の鉄製蝶番金具に傷みがあり、扉の開け閉め時にガタがあります。 引き出しや側板には、当り止め付きの鉄製引き手・持ち手金具が。なお、開き扉内引き出しの引き手金具とそれら以外の形状が異なります。これは、扉の施錠部の装飾金具や、引き出し前板の塗りなどから貴重品入であったのが理由かも分りません。 サイズ（㌢）重さはおよそ次の通りです。 高さ７２．５、横幅７５．５、奥行３８／ 重さ２２㌕／ 引き出し内寸：横幅、奥行、深さ 左上段４４．９、３４．２、１２．８／ 左中上４５．１、３４．７、１３．３／ 左中下４５．３、３４．２、１４．７／ 下　段７１．１、３４．９、１８．９／ 右上段２２．７、３４．９、１２．７／ 扉内上２２．８、３２．２、１３．５／ 扉内下２２．９、３１．９、１５．２／ 時代箪笥ですが、正に時代を超えて使われて来た感があり、相応に傷みはありますが、箪笥にガタツキはほぼなく、引き出しは、容量も充分で、開け閉めもスムーズに行えます。まだまだ使えると思います。洋間の隅にもでも置いていただくと雰囲気が変わるのではないでしょうか。 裏板、底板以外の面板は中性洗剤で拭いています。引き出し内の拭き取り、布や紙などを下敷きにされ収納箪笥に、天板に色合いの合う敷物を敷かれ何かの置き台に、など活用していただけると嬉しく思います。